発達障害薬剤師の日々迷走

発達障害(ADHD・ASD)と診断された薬剤師が生きる道を模索するブログ

発達障害薬剤師のスペックと今後について

発達障害薬剤師のくまこです。

そろそろ冬の終わりを感じ始めてきますね。

冬だからと言ってごろごろしていたのが許されない感じになってきて、なんだか焦るような気分にもなります。

休職という名前の冬眠をしていたわたしも、そろそろ動きださなければならないようです。

発達障害薬剤師くまこのスペック

6年制薬学部卒業の薬剤師

クソがり勉で、がり勉しか能がないようなやつでした。そのくせコミュ力や手先の器用さは致命的に欠けていて、先生からお説教を食らってばかり。問題児扱いされていましたね。勉強ができるというよりかは異様に勉強に時間をかけるから結果が出るのであって、決してもともと頭がいいという意味ではありません。

 

国家試験失敗

思い出したくもない記憶ですが、国試浪人をしています。あれはもうきっつかったですねー。同級生たちが楽しそうに卒業旅行とか卒業式に着る袴の話とかしてるのに、こちらは薬剤師国家試験予備校の調べものとかしなきゃならないんですもの。もう本当につらかったです。人生で一番の挫折かと思っていました。当時は。

 

アラサー独身女

そろそろ薬学部も結婚ラッシュですが、その波には全く乗り切れていません。絶賛彼氏募集中です。見た目はこだわらないので優しい人がいいです。

 

製薬会社で勤務経験あり

最初は品質管理という手作業を必要とする研究・分析チックな仕事をしていました。工場勤務でしたね。しかしあまりのミスの多さ、動作のとろさ、チームワークの悪さに、これまた怒られることがたくさん。何度注意されても治らない自分のどんくささに「自分は病気なのじゃないか」と本気で悩みました。メモも一所懸命とっているはずなのですが、さっぱり頭に入らない。「お勉強しかできないの?」と年下の社員に言われた時はひどく悔しかったし悲しかったです。

 

コールセンターに回されるもトラブル続き

品質管理でミス続きだったわたしは内勤のコールセンターに回されました。相手はドクターだったり薬剤師だったり自社のMRだったりがほとんどなのですが、まあ口下手なのでミスを多発していました。短いコールで電話をとれないとか、相手の言うことを聞き取れないとか、同時にメモをとれないとか、答えを即座に返せないとか…何百回練習してもダメだったので本格的に「自分はクズだ」と思い込むようになりました。このころから心を病み、心療内科に通うようになります。

 

心療内科で指摘される「発達障害

心療内科に通いながら仕事をしていましたが相変わらずミスばかりで、もう帰り道は泣いてばかりでした。なぜ自分は人並みに仕事ができないんだろう、なぜみんなの言っていることが理解できないんだろう、と考えても考えてもわかりませんでした。

そのことを医師に言うと「前から思ってたんだけど実は…」と発達障害の傾向を教えてくれました。医師に言われるがまま、発達障害がわかるテスト(WAIS-Ⅲ)を受けたところ、くっきりと能力の凸凹が明らかになり、「ASD(自閉症スペクトラム)の傾向があるね。あとADHDの素質も持っている」ということが事実となりました。

今までの数々のやらかしは、発達障害のしわざだったのです。

 

うつ病で休職中

発達障害が明らかになったとはいえ、仕事ができないことに変わりはありません。コールセンター業務にも限界を感じた私は、「薬剤師ならなんとかやれないか」という望みをかけて調剤薬局に転職しました。しかし、そこでもやっぱりミス続き。狭いコミュニティ内でのぎすぎす感にも耐えかねて、元来持っていたうつ病をこじらせ、休職にまで至ってしまいました。

 

このブログでは、こんな残念な経歴を持つ発達障害薬剤師がどのように現実と向き合い、もう少しでもマシな人生を送っていけるかを模索していく様子を記録していきたいと思います。

発達障害に苦しむ方、薬剤師が向いていないと思う方、そのほかいろいろ生きづらい方の胸に残るようなブログになったら幸いです。